業界 ２０２４年 時流予測レポート ペットを取り巻く激動の外部環境と対策、成長のポイント
01.動物病院業界の現状
ペット飼育頭数減少の影響が徐々に顕著に
＜2023年動物病院業界の振り返り＞
2023年は犬の飼育頭数減少の影響が本格的に病院経営に影響を及ぼした1年となりました。
大規模な病院ほど頭数減少の影響を大きく受けており、新患数においても前年を割り込む形となった動物病院も出てきました。
頭数減少の影響が経営数値に現れていることが分かります。
02.2024年 動物病院業界の予測
①外来数減少の加速
2023年から、外来数減少の波が押し寄せています。
この流れは2024年以降も続いていくと考えられ、減少に対する対応策をとることが急務となるでしょう。
具体的には、１頭あたりの接点を増やすこと（未病・予防や健康診断、歯科など）が求められます。
②専門医療・高度医療に対するニーズの増加
ペット１頭にかける費用は年々増加を続けており、ペットの家族化は現在も進行中です。
特に慢性疾患や命にかかわる疾患においては、より専門的な知識や経験、スキルを持った獣医師がいる動物病院での治療を望むペットオーナーが増加しており、2024年も専門化ニーズは高まることが予想されます。
③承継者不足による企業病院・大型病院の増加
現在、承継者不在という課題に直面している動物病院が増加しています。
そのような状況の中、2020 年頃から企業による動物病院の M&A の動きが加速していますが、2024年はさらにM&Aの動きが活発化し、動物病院グループ化の動きが加速すると考えられます。
※M&A：Mergers(合併) and Acquisitions(買収)の略。2つ以上の会社がひとつになったり(合併)、ある会社が他の会社を買ったりすること(買収)。
03.2024年 実践いただきたいこと
①LTV(ライフタイムバリュー)最大化へのシフト
飼育頭数の減少は、今後も加速度的に進んでいく見込みです。
「病気を治す」ということだけでは、頭数減少のスピードに耐えることができなくなってきます。
そのため、動物病院はLTVを最大化することに注力していく必要があります。
若齢期からの囲い込みや予防・健康診断を徹底して実施し、1頭当たりの売上総額を最大化する方向性にシフトする必要があります。
※LTV(ライフタイムバリュー)：顧客生涯価値(Life Time Value）の略。ある顧客が自社のサービス・商品を初めて利用してから終了するまでの、長期的な関係の中で得られる利益のこと。
②専門性の磨きこみ
ペットオーナーは症状や病気ごとに動物病院を使い分ける傾向に変わりつつあります。
この流れは「ペットの家族化」「インターネット による情報の普及」などが今後も進むことからも、さらに勢いを増すと考えられます。
実際にプレイアーデン販売パートナーの動物病院様においても、専門性や強みを持つ動物病院は、飛躍的に業績を伸ばすことができています。
③“自社”採用力の強化
動物病院は労働集約型のビジネスモデルです。
優秀な人財の確保が病院の持続的な成長に直結していきます。
動物病院業界にも多くの採用仲介の企業が参入していますが、依存を続けることはキャッシュフローの悪化、生産性の低下を招きます。
あくまでも自社で採用できる力を高め、補助的に仲介業者を活用していくことが望ましいのです。
04.具体的な取り組み
①LTV最大化へのシフト
- 定期的な健康診断、ワクチン接種率UP を目的とした会員制の導入
- 若齢期からの健康診断プログラムの作成
- 定期的な歯科啓蒙、検診による歯科処置数の最大化
②専門性の磨きこみ
- Web 集客力の強化、得意な科目で遠方からも集客
- 専門診療の実施（専門医の招へいなど）
- セカンドオピニオン価格の設定
③“自社”採用力の強化
- 合同説明会での集客力、訴求力の強化
→説明会資料、ブース装飾の作りこみ、採用パンフレット、採用サイトなど - スタッフ全員を巻き込んだ実習対応力の向上
- 求職者が魅力に感じる訴求力の強化
05.プレイアーデンがお手伝いできること
プレイアーデンが皆様のチャレンジをサポートさせていただきます
- 激しい環境下でどのような成長戦略を描かれていますか？
- プレイアーデンのコンサルタントに「今後」についてご相談ください。
※無料経営相談をご利用ください。 - プレイアーデンでは様々なテーマや課題解決策をご用意しております。
- 新規集客
- 売上・収益性改善
- 会員施策
- ブランディング
- Webサイト運営
- スタッフ採用・教育
- 接客力向上
- 労務管理
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- 店舗セキュリティ
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